審査所感 松波 照慶
今回の一般応募者数はコロナ禍の影響も受けてか例年よりもやや少な目でした。
しかし、初出品の方や一般応募の方々の作品水準が高くなり内容的に優れた作品が集まったために、実際の一般審査は厳しいものになりました。
水彩人では表面的な描写技術に優れたものよりも絵画的な豊かさが感じられる作品や作者の制作姿勢、水彩画に対する情熱なども大切にしています。
本来、絵画は競い合うものではなく個人的な追求でありたいと思うからです。そのため審査は、一つの作品を何度も繰り返し見直しをして、話し合いを持ちながら水彩人の作品として相応しいかを審議し選出しました。
また ご入選された方々には会場でいつでも同人や会員の人に気軽に話しかけて講評してもらってください。
水彩人は小さな勉強会からスタートした団体です。その姿勢はこれからも続いていきます。