第27回 水彩人展(2025) 審査所感、推挙者名簿

審査所感

水彩人第27回展に多数の応募をいただきありがとうございました。

「水彩人」は、「透明水彩絵の具を画材とし、水彩画としての表現の豊かさ・可能性を追求する姿勢を持った研究会」として1999年スタートしました。その後2012年公募団体となり、現在は総勢約60人が集うまでに成長してきました。

応募者数自体は、社会経済状況の変化もあり徐々に減少傾向が見受けられるようですが、継続的に応募される方が多く総体として作品レベルは確実に向上しています。したがって、経験の浅い方にとっては特に厳しい結果になったように思われます。

審査に際しては、表現技術が優れたというだけでなく、絵画的な豊かさが感じられるもの、絵画への情熱や挑戦的な姿勢、今後の可能性が感じられるものなどを基本に、昨年と同様審査員数を限定した中で密度の濃い議論を行うことにより、望ましい結果に辿り着けたものと考えます。

近年、絵画も多様な発表手段がある中で絵画団体の存在意義が問われる時代となってきているようにも思われますが、私達は団体としては小さなものですが、それだけに親密な関係の中で活発な意見交換を行う<自分の絵の成長>を目指すにふさわしい集まりであると考えています。

今後も、水彩画としての可能性や絵画性の追求など、自らの感性を刺激しつつそれを楽しみながらさらなる制作に励み、またここにご応募いただけるよう願っています。

(文責:平澤薫



    第27回(2025) 水彩人展 同人推挙、会員推挙作品

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